死が怖い!
死が怖い!

人生の最後に、必ず迎えなければならないものは「死」です。その「死」はすべての人のところに突如としてやってきます。「死にたくない」「いつまでも生きていたい」と、私たちが願っても、「死」は無情にやってきます。

ある機関紙に次のような記事がありました。「ある学者は言いました。『我々の命は、今にも切れそうな糸にかかっている。人生という旅路の一歩一歩には、墓が気味悪く大きな口を開けて我々を待っている。死はすべての人の敵である。帝王すら、恐るべき刈り手の大がまに屈しなければならない。科学者や医者はこの怪物を宮殿の扉から遠ざけようと勇敢に戦う。しかし、屍の衣をまとった恐怖の暴君は、こっそり護衛の中を通り抜け、王の寝室に忍び込み偉大な君主をも彼の黒ずんだマントに包んでしまう。』」

そうです。人はだれでも「死」から逃れることはできません。「死」はすべての人を捕らえ、すべてのものから強引に引き離します。自分の指定席だった食卓は空席となり、着ていた服はハンガーに掛けられたまま。汗水流して働いてきた努力の実もだれかに持って行かれます。「死」は残酷です。しかも、予告なしに突然襲ってきます。どんな権力者も、賢者であっても、死を逃れたり、死に打ち勝つことはできません。私たちは、そのような情け容赦もない「死」を、心の奥底では恐れているのです。

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