息をするたび死に近づいている

人間は生きている間、考える、働くなど、さまざまな活動しています。この活動のためのエネルギーは、呼吸で取り入れた酸素を使って作られています。ところが、この活動エネルギーが作られる時にできる副産物が、細胞の中の遺伝子を傷つけてしまうのです(図10)。

図10 息をするたび細胞は死んで減っていきます

遺伝子が傷ついた細胞は死んでしまいます。こうして細胞の数が減って、老化していくとされています。
人は活動エネルギーを作るという、生きる営みそのものによって、老化していくと言えるのです。人は呼吸しないと死んでしまいますが、呼吸するたびに年をとっていくのです。

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