さらに,花は色が変化しても、すぐにしおれずにしばらく咲き続けます。これは,遠くにいるチョウに花の存在をアピールするためなのです。

虫と花

花に備わっている仕組み

一見何気なく咲いてしおれていく花に,積極的にチョウを利用して,効率よく花粉を分配させる仕組みが備わっているとは!そして,植物とチョウの両方が利益を受けるようになっている。聖書には次のようにも書いてあります。

虫と花

「あなたは御手を開き生けるものすべての願いを
満たされます。」 聖書 詩篇 145篇16節

このような生き物のやりとりを見ると,素直にすごいなぁと感心してしまいませんか?そして,「実に良くできている。」と言いたくなるでしょう。私たちは,機能的であったり,デザインが良かったりする製品には「すばらしい。」と言います。そして,それを考案した人はきっと頭がいいとか,センスがあると考えます。では,この自然,地球,宇宙を見たり、触れたり、感じたりして、「良くできている」と思うとき,人間よりもはるかに知恵があり,はるかに優れたデザインセンスの持ち主がいると、どうして思わないことがあるでしょう?
聖書はその持ち主こそ,神様であると教えているのです。

「神の、目に見えない性質、すなわち神の永遠の力と神性は、世界が創造されたときから被造物を通して知られ、はっきりと認められるので、彼らに弁解の余地はありません。」 聖書 ローマ人への手紙 1章20節

参考文献: Weiss M.R., 1991. Floral colour changes as cues for pollinators. Nature, 354, 227-229.

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農学修士 加藤信洋