エボラ出血熱
ー二千年以上前に記されていた予防法と流行の預言ー
エボラウイルス

エボラ出血熱はエボラウイルスによって引き起こされる伝染性感染症です。致死率90%である上に、2014年12月現在、有効な治療法も確立されておらず、流行しているアフリカ地域はもちろん、全世界で非常に恐れられています。

エボラウイルスは新種のウイルスではなく、コウモリなどを自然宿主としてもともと存在しています。 コウモリの食用や、感染して死んだサルやコウモリに接触することにより人間に感染し、感染した人間の血液や体液に触れることにより、人から人へ感染します。アフリカでは死体に触れて弔う習慣があり、感染を拡大化させた一因とされています。

聖書に記されているエボラ出血熱の予防法

三千年以上前に書かれた旧約聖書に動物の食用や死体の扱いについて書かれています。その一部は以下のようです。

「また、鳥のうちで次のものを忌むべきものとしなければならない。これらは忌むべきもので、食べることはできない。すなわち、・・・こうもりである。」聖書 レビ記 11章13-19節

「次のことによっても、あなたがたは身を汚すことになる。すなわち、それらのもの(こうもり含む食用を禁止されている動物)の死骸に触れる者はだれでも夕方まで汚れる。 」 聖書 レビ記 11章24節

「あなたがたは自然に死んだものをいっさい食べてはならない。」 聖書 申命記 14章21節

また人間の死体の取り扱いについては、

「死人に触れる者は、それがどの人のものであれ、七日間汚れる。 」 聖書 民数記 19章11節

エボラ出血熱は、コウモリを食べず、死んだそれらの動物にも触れず、そして出血熱で死亡した死体に触れなければ、このように拡大することはなかったでしょう。実際この旧約聖書を守っているユダヤ教徒はアフリカでも感染していないといいます。

このレビ記、 民数記、 申命記の書かれた三千年前は、ウイルスの存在はおろか、伝染病という概念すらなかった時代です。しかし正しい予防法が書かれているのは偶然でしょうか。

聖書に預言されている伝染病の脅威

1941年、世界最初の抗生物質の登場より多くの人々が細菌感染から救われ、1980年には天然痘の根絶宣言がWHOから出され、人間と感染症との戦いは人間が勝利したかのようでした。

しかし、約二千年前に書かれた新約聖書のヨハネの黙示録 6章8節 にはこのように書かれています。

「私は見た。すると見よ、青ざめた馬がいた。これに乗っている者の名は「死」で、よみがそれに従っていた。彼らに、地上の四分の一を支配して、剣と飢饉と死病と地の獣によって殺す権威が与えられた。」

この「死病」とは疫病(※)、すなわち感染性伝染病を意味します。

1980年代、感染性伝染病が人間にとってもはや古い病気になりつつあった時代であったなら、疫病で人間が大量死すると書かれている聖書のこの箇所は、時代遅れの物語としか思えなかったでしょう。

しかし、1999年には薬剤耐性菌が出現、そして21世紀になり新型インフルエンザ、SARS、エボラ出血熱の流行と、人類は感染性伝染病の脅威に再び怯えているのです。疫病に脅かされ死にさらされる人類の歴史は、聖書に記されているようにまだ終わっていません。

聖書は決して非科学的な古ぼけた本ではありません。それは、神が書かれた書物です。ですから、聖書の内容を信じることができるのです。

医学博士 浜口千佳子

参考:http://www.forth.go.jp/moreinfo/topics/2014/04021406.html http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/ebola_qa.html
※…Amplified Bible, English Standard Version Bible