松 山 裕 利(会社員)
松山裕利

私が初めてイエス様のことを知ったのは中学校3年生の時でした。当時、仲の良かった友人がクリスチャンで、「教会でライブのイベントがあるから来ない?」と言われ、「教会?ライブ?」と思いながらも面白そうだと思い、行きました。

いざ行ってみると想像していたものとは違い、表現の方法は自由なんだと、びっくりしたのを今でも覚えています。コンサートの途中には牧師のメッセージがあり、その時は正直、音楽目的で行っていたので「どうせ宗教の教えだろう、自分には関係のない話だ」と思っていました。

しかしコンサートが終わり、隣の席に座っていたクリスチャンの方から、聖書について、イエス・キリストとは何者なのか、また宗教のただの教えではなく真実ということを教えていただきました。私には罪があり、死んだら地獄に行くということを知り、性格悪くていつも心の中で嫌いな相手をバカにしたりしていた私は、「確かに」と思い、自分には関係あり過ぎる事だと納得しました。

しかも、そんな私のためにイエス・キリストは死んでくださったということも知り、驚愕しました。「未だかつてそんなことをしてくださった方はいない、これは信じよう」とその場で信仰告白しました。

その後、クリスチャンとして、色々な奉仕や伝道もしました。しかし高校2年生の時に、通っていた高校の前で教会の集会のチラシを配布していると、友人からの冷たい視線を受けたり、「クリスチャンなんだ、ウケるー」という言葉でからかわれてしまいました。そのことをきっかけに段々、「クリスチャンであることが恥ずかしい」「日曜日みんなは楽しく遊んでいるのに自分は遊べない、そんなの嫌だ」「僕もみんなみたいに彼女作りたい、バンドやってモテたい」という思いになってしまい、礼拝に行くのもやめてしまいました。

その後、アルバイトでお金を稼ぎ、自分の欲を満たし、友達とワイワイ騒いで恋人を作ってデートをしたり、友人とバントを組んでライブすることが楽しくて仕方がなくなり、「人生楽しんだもの勝ち」と考え、イエス様から完全に離れてしまいました。

高校卒業の時には「東京に行って好きな音楽で成功して、売れて遊んで笑って死のう」という思いを胸に、当時組んでいたバンドで上京しました。自分の夢に向かい頑張りましたが、酒、たばこ、お金、女性に完全に溺れてしまいました。人には言えないこともやってきました。

時が経つにつれ、遊んでいても、ライブをしても、恋人とデートしても、「空しい」という気持ちになることが増えてきました。「自分は何のために生きているのだろう」「目標のゴール地点に辿り着いても、満足しないのでは?」「後悔のないためにやっていても、今死んだら何が残るだろう?」という思いが次第に芽生えてきました。

世の中では大地震が起こったり、戦争が起きたり、ウィルスが蔓延したりと、いつ私たちは死んでもおかしくないなと思いました。その時くらいから、イエス様のことを度々思い出すようになりました。私たち人間はどうしようもない罪人で、死んで神様の前に立ち地獄へ行ってしまう。「死ぬのが怖い」「寝ている間に死んだらどうしよう」と眠れなくなる日もありました。少しでも許してもらおうと夜寝る前に神様に「長く生きれますように」「地獄へ行かないように」と祈るようになりました。そして次第に食事をする時も、感謝の祈りを周りに気づかれないようにひそひそとしていました。

空しさを感じたある日、改めて聖書を読みたいなと思い、定期的に連絡を取り合っていた近藤兄弟にオススメの聖書と聖書アプリを教えていただきました。それから、そのアプリを夜寝る前に読むようにしました。そして2021年の年末に仕事でちょうど札幌に行く機会があり、昔お世話になっていたのでご挨拶に行こうと思って教会に足を運びました。

その時に牧師のメッセージを聞き、改めて悔い改めたいと思いましたが、その時は誰にも言わず自分の中で留めました。

東京へ帰ってからも気になり、毎週YouTubeで礼拝をさせていただき、また聖書の学びを一から改めてしたいと思いオンラインでさせていただきました。その学びの中で、完全に自分の中で全てに同意でき、またイエス様のところに戻って生きていこうと告白しました。

そう思った時、自分の家族を思い出しました。「自分の家族が死んだら地獄へ行ってしまう、それは絶対に嫌だ」と思いました。ちょうどその時音楽関係の仕事も決まっていましたが、自分が今まで頑張ってきたものを捨て、札幌に帰り、身近で福音を伝えたいと決心しました。そして2022年9月に札幌に帰ってきました。この決断には後悔はありません。

今はイエス様のために色々なことをしたいと思っています。これからのクリスチャン人生がとても楽しみです。

最後に、こんなバカな人生を送ってきた僕を、イエス様は見捨てずに声をかけてくださいました。本当に感謝です。