その前に、私たちは、救いを必要としている罪人であり、滅びの道を歩んでいる者であることを知らなければなりません。私たちの人生には、暗いこと、悲しいこと、悩みなどが多くあります。また、世界には戦争があり、貧困があり、餓死する人があり、暴力や差別など、尽きることがありません。
しかし、それらの悲劇はみな、人間が神様にそむいて罪を犯し、万物の造り主である神様を畏れ敬おうとしないところから起こっているのです。聖書には、
「すべての人は罪を犯して、神の栄光を受けることができず」(聖書 ローマ人への手紙 3章23節)、「人間には、一度死ぬことと死後にさばきを受けることが定まっている」(聖書 ヘブル人への手紙 9章27節)
と、罪人に対する神様の怒りが示されています。私たちは犯し続けてきた罪のゆえに、死後、燃える火の池の中で永遠にさばきを受け続けるのです。
しかし、神様は、私たち人間を心から愛しておられるお方です。そこで、そのさばきから私たちを救うために、イエス・キリストをこの世に送られたのです。キリストは罪のないお方であられるのに、私たちの罪のために十字架にかかってくださり、私たちの罪を清算してくださったのです。聖書は次のように語っています。
「神はそのひとり子を世に遣わし、その方によって私たちにいのちを得させてくださいました。それによって神の愛が私たちに示されたのです。私たちが神を愛したのではなく、神が私たちを愛し、私たちの罪のために、宥めのささげ物としての御子を遣わされました。ここに愛があるのです。」(聖書 ヨハネの手紙第一 4章10節)