聖書は、「人間には、一度死ぬことと死後にさばきを受けることが定まっている」（聖書 ヘブル人への手紙 9章27節）とあります。なぜ人は地獄でさばかれる者となってしまったのでしょうか。それは、著者の私も含めて、人間はみな罪人だからです。
私たちのいのちは、偶然にできたのではありません。また、人間の力でつくりだされたものでもありません。神様が私たちを造られ、そして今も生かしてくださっておられるのです。ですから、神様を無視して生きることは間違っているのです。これが大きな罪の一つです。
また、私たちの心の内側をみるならば、うそ、ねたみ、争い、あざむき、盗みなどでいっぱいです。私たちはそれが表に出ることのないように、一生懸命に装っています。私たちは心の内側を、人に対してはごまかせるかもしれませんが、生きておられる神様に対してはごまかすことはできません。
驚くことに、神様はそのような罪人を愛され、救い主を遣わされました。そのお方がキリストです。キリストは、私たちの罪と汚れとすべての過ちを背負い、私たちに代わって苦しまれ、十字架の上で身代わりとなってさばかれてくださったのです。そのようにして、イエス・キリストは私たちの罪を私たちに代わって清算し、地獄から救われる道を用意してくださったのです。そして、キリストは三日目の朝に、墓の中からよみがえられることによって、ご自分が神の御子であられることと、信じる者の罪が完全につぐなわれたこととを確証してくださったのです。
だからこそ、このお方を信じ、より所としなければならないのです。このお方を人生の土台とするなら、私たちは地獄から救われ、天国に行けるのです。死後にも、私たちを天国に導くことのできるこのお方こそ、私たちの人生の土台となりえるお方です。このお方を信じるなら、私たちはこの世でどんな災いに遭っても、たとえ死を迎えるときにも、恐れることはありません。むしろ揺るがない平安と希望を持つことができるのです。
イエス・キリストは言われました。
「すべて疲れた人、重荷を負っている人はわたしのもとに来なさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます。」（聖書 マタイの福音書 11章28節）