キリストはよみがえった?
証拠1:からになった墓

キリストが葬られた墓は三日目にからになりました。どうしてでしょうか。それは次のどちらかしかありません。

  • だれかが死体を盗んだ
  • キリストは本当によみがえられた

もしだれかが死体を盗んだが事実だとしたら、いったいだれが盗んだのでしょうか。考えられるのは次の二通りです。

  • キリストを十字架につけた者たち
  • キリストの弟子たち

証拠[1] カラになった墓

キリストを十字架につけた者たちの可能性

よみがえりを伝える弟子たちを迫害したのは彼らです。彼らは弟子たちを捕えては、キリストのよみがえりを伝えないようにと脅しました。しかし、弟子たちが聞き従わないので、彼らは弟子たちをますます脅し、痛めつけ、ついには殺したのです。ところが何の効果もなく、逆にどんどんクリスチャンの数が増えていきました。もし彼らが盗んだのであれば、その死体を弟子たちの前に出すことが、伝道をやめさせる最も効果的な方法であったはずです。しかし、それができなかったわけですから、彼らが死体を盗んだ可能性はないのです。

キリストの弟子たちの可能性

弟子たちが死体を盗み出した可能性も、まったくありません。その理由は次の通りです。

★彼らには死体を盗み出す勇気も能力もない
墓はローマ兵に番され、墓石にはローマ皇帝の許可なく開けるなという封印がありました。このような状況で死体を盗むことは死を覚悟することです。彼らは、キリストが捕えられた時、我先にと逃げ出した臆病な者たちです。また、キリストがよみがえられる時まで彼らの家では「ユダヤ人を恐れて戸に鍵がかけられていた」(聖書 ヨハネの福音書 20章19節)という聖書の記述があり、彼らの心理状態を知ることができます。そんな彼らに、世界最強といわれたローマ兵が番をしている墓から死体を盗み出すことができたでしょうか。仮にできたとしても、死体を盗むには多くの者がかかわったはずです。多人数の犯行の場合には、完全犯罪が成り立たないのです。取り調べの段階で暴露されてしまいますから、全く不可能なのです。

★ウソのために命を捨てることはできない
しかし、仮にも彼らが死体を盗んで「 キリストはよみがえられた 」と、ウソの証言をしていたとしましょう。次の事実に目を止めてください。よみがえりを伝えたために、たくさんのクリスチャンが火あぶり、石打ち、はりつけ、飢えたライオンとの格闘によって殺されていきました。また女は、裸にされて体にコールタールを塗られ、たいまつのように燃やされました。特に初期の迫害はひどく、30万人~200万人の殉教者がいたといわれています。ここに流されてきた数多くの殉教者の赤い血は、彼らの証言が真実であることを証明しているのではないでしょうか。ある心理学者は「人はウソのために死ぬことはできない。しかし真理のためには死ぬことができる」といいました。

剣をのど元に差し出されて「イエスがよみがえったというなら、この剣を突き刺す」と脅されても、彼らは「イエス様は確かによみがえられ今も生きておられる」と証言したのです。これがウソだといえるでしょうか。ウソのために弟子たちは命を捨てることができるでしょうか。できません。なぜなら、ウソには自分の命ほどの価値がないからです。ローマ政府の弾圧は時がたつにつれますますひどくなり、多くのクリスチャンが殺されていきましたが、なおもクリスチャンの数は増えていったのです。この事実こそ、キリストが本当によみがえられた証なのです。

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