死は遺伝子にプログラムされている

図11 テロメア(白い部分


では、細胞の数が減るのを防げば、老化は止まるのでしょうか。細胞は分裂して増えることができます。無限に細胞分裂すれば、不老不死は実現すると考えられるかもしれません。
しかし、それはできないのです。なぜなら細胞の分裂には限界があるからです。
遺伝子の両端には、テロメアという部分があり(図11)、この部分が細胞分裂のたびに短くなっていきます(図12)。そして、テロメアの長さが約半分になった時点で、細胞は分裂をストップします。もし、テロメアがなくなると、遺伝子は融けてしまうのです。すべての細胞が分裂をストップした後、細胞の数は減る一方です。そして死が来ます。テロメアは死への時を刻む砂時計なのです。人は死ぬことが定まっています。

図12 細胞分裂のたびに減っていくテロメア(白い点の部分)

聖書にはこう書いてあります。

「人間には、一度死ぬことと死後にさばきを受けることが定まっている」 聖書 ヘブル人への手紙 9章27節

なぜ人間には死ぬことが定められているのでしょう。それは人間が罪人だからです。私たちを造って下さった方である神様のご存在を信じないこと、それが罪です。私たちを日々生かしてくださっている神様に感謝もせず、不道徳なことを行い、心の中は悪に満ちています。

聖書にはこう書いてあります。

「罪の報酬は死です。」 聖書 ローマ人への手紙 6章23節a

そして罪人は死後、永遠に地獄で裁かれることが定まっています。

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